2016年5月7日土曜日

その可能性はすでに考えた / 井上真偽

最近読書のペースが落ちてきたのは苦手な本が多いからだろうか。
重い話を読むと途中で休憩が必要になるんですよね、私。


井上真偽の「その可能性はすでに考えた」を読み終えました。

この本との出会いは、なんかのミステリblogだかで評判が良かったからです。
ミステリblogで評判がいいっていうのは褒め言葉だけではなく、欠点もあるんですね。
彼らは何冊ものミステリを読んでいるわけで、普通に楽しいだけだと絶賛はしないのです。
むしろ、少し気をてらったというか、変わったのを褒める傾向にある気がしていて。

ですが、本作は単純で面白かったです。

そもそもなのですが、出落ちだと思っていました。
あらすじとして、奇跡の証明を行うと探偵が言い、そのために全てのケースで奇跡以外では説明がつかないことを証明すると言っています。
これって悪魔の証明とはまた違いますが、無限のケースは出し切れない、つまり奇跡の証明は出来ないってオチは見えているんです。
そこをどう収拾つけるのかな?と思いながら読んでいました。

基本は推理合戦です。
色々なキャラが出てきて、このケースはどうだろう?って説明していくのを探偵が論破していくのです。
普通のミステリの逆パターンですね。
犯人みたいなことを探偵がやっていきます。

そして、ほどほどに面白いねーって読んでいたら、とあるシーンで衝撃を受けました。
そうきたか、いや来るとは分かっていたけど、そうきたかって。
正直オチはわかっているミステリーですが、綺麗にそのオチに持っていく流れは素直に嬉しかったです。

オススメです。
普段ミステリーを読む人にも読まない人にもオススメ出来る娯楽作だと感じました。

2016年4月30日土曜日

未来の働き方を考えよう / ちきりん

1ヶ月以上更新出来てなかったです。
本自体を読めていなかったと言うのもありますが、blog更新の気力がわかなくて。


ちきりんの「未来の働き方を考えよう」を読み終えました。

正直な話、極論が多く面白い本ではなかったです。
未来はわからないが、みたいなことを書いているのに、かなり未来の事を悲観的に書いています。
それで興味を引こうという新興宗教とか、まとめblogのような感じです。
ネット出身の人なのかキャッチーにしようと思ったのでしょうね。

ただ、面白いと感じた点も一つありました。
老人用シェアハウス。
マンションを皆で借りて、時々会うみたいな。
プライバシーはあるけど、ゆるいつながりもある、みたいな。
これは面白いと思いました。

他は特に興味を引かれる内容はありませんでした。
ネットによくある話ばかりで、総じて読むに値する本ではなかったかと思います。
内容もなく、褒めるところもあまりない本は感想を書きづらいです。
でも、他に本読めてなかったのですよねぇ。

2016年2月13日土曜日

嫌われる勇気 / 岸見一郎

春が近づいてきましたね。
今日は非常に暖かくて気持ちよかったです。
比例して花粉症っぽい症状が出るのだけが欠点です。


岸見一郎の「嫌われる勇気」を読み終えました。

自己啓発系の本です。
私は基本的にミステリーを読むのですが、時々このような自己啓発系の本を読んでやる気を出すようにしています。
こういうのを読むとやる気が出ますからね。

この本との出会いはTwitterでのTLでした。
アドラー自体は聞いたことはあったし、いつか読もうと思ってはいたのですが機会がありませんでした。
ですが、TLの知り合いが持っているということで借りれました。
図書館は400人以上待ちだったので・・・。

内容に関しては正直全部理解できたと言えないです。
ご都合主義な所もある気がしますが、納得も出来る様な気もします。
簡単な言葉なのに難しい、そんなイメージを持ちました。

その中で一番分かりやすかったのは「課題の分離」です。
これは、その問題がどこまでが自分の問題なのかを分けることです。
例えば、人に嫌われるかどうかは、相手の課題なため、自分ではどうしようもないということです。
なので、嫌われるかどうかは自分の課題ではなく、相手の課題なのです。
気にしても、どうしようもないのです。
本書ではそもそも嫌われる事なんて気にしないという流れなので、本書内では他の例でしたが。

この課題の分離は自己の解釈によって全然話が違ってきます。
なので、いいの??って思うことが大きかったですが、自分に都合の良い考えなので受け入れることにしました。

後、本書では私の好きな言葉を全力否定してきます。
「明日から本気出す」です。
今を生きろとしっかりと書かれていて、正論間違いなしです。
自己啓発系は受け入れるかどうかは自分次第なので、どうするかも自分次第です。
私はどうするのでしょうね。

最後に本書で一番大切と思った一言を。
「人生に意味を与えるのは自分」


疲れている時に読むと余計に追い込まれます。
でも、どう解釈するかは自分次第です。
宗教じみた内容の気がする箇所もありましたが、基本的にお勧めできる本かと思いました。

2016年2月7日日曜日

赤い博物館 / 大山誠一郎

PCを修理に出していました。
ネットは主にスマホで見ますが、ないとやっぱり不便ですね。
データが全部消えたので、それの復旧も面倒でした。
バックアップを取っておいたので救われた。


大山誠一郎の「赤い博物館」を読み終えました。

なかなかにパズルなミステリーでした。
短編集なのですが、それぞれ全てのお題が違うパズルなミステリーでしたね。
基本的に謎を解くのは厳しい短編ばかりです。
そんなのわからないよーとか、そんな馬鹿な・・・みたいな作品ばかりです。

ただし、変な作品であることは覚悟の上で読んだため、それほど不満は大きくありません。

この本を手に取った理由は著者の大山誠一郎の作品に思い入れがあったためです。

昔、「Logic x Logic」というPSPのゲームがありました。
これはミステリーの問題編だけが入っていて、回答はユーザーが考えます。
そして結果を投稿して、期限が来ると答え合わせの解答編が遊べるようになるのです。

このゲームの中にあるミステリーの一つを大山誠一郎が書いていて、これがなかなかに記憶に残る内容だったのです。
しかも、そこそこいいところまで解答に迫れた記憶があって嬉しかったのです。
その作品も変な内容でしたので、今回も覚悟して読めたのです。
ゲームは特殊なジャンルのため変な内容なのかと思っていたのですが、そんなことはなく著者の特徴でした。

真面目に解答を見つけようと考えないで気楽に読むのがいいと思います。
他に読む本がないのであれば暇つぶしにはなるかもしれません。

2016年1月11日月曜日

ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人 / 浦賀和宏

本年もよろしくお願いします。
ダラダラと本を読んで生きていこうと思います。


浦賀和宏の「ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人」を読み終えました。

結論から書きますが、駄作です。
文章が稚拙だとか、ネタが微妙とか色々とありますが、中学生が考えたようなネタなんですよねぇ。
何だろう、タブーっぽいのを書きたくて書いたというか、そういうのが好きな著者なんだと後で知りました。

ところで文章が稚拙と書いたのですが、これには理由があるのかもしれません。
最後まで読むと理由がわかるかもしれません。
でも、個人的には著者の実力なんじゃないかなぁ?と思いましたね。

最後まで読むと、確かに構成は考えられているように見えます。
ネタとかはしっかり考えられていると思うんですよね。
ただ、せっかくのネタが著者の実力でダメになっているように感じました。

余計な脂肪みたいな文章があるから、もやもやとした結果になるんでしょうね。
なんというか、最後の結末を見ても、ふーんって気持ちにしかなりませんでした。

読み終わった後、「勿体無い、せっかくのネタ」が、という気持ちでいっぱいでした。
新年早々こんな気持ちになったので悲しい気持ちでいっぱいです。

2015年12月12日土曜日

六花の勇者 6 / 山形石雄

ちゃぶ台が欲しいです、丸いちゃぶ台です。
四角いテーブルを使っているのですが、丸いちゃぶ台のがほっこりしそうだからです。


山形石雄の「六花の勇者 6」を読み終えました。

前作が名作でしたので、非常に期待していました。
そして期待しすぎたorz

テグネウさんの心情が延々と書かれるのです。
しかも何度も何度も。
もうわかったよ・・・という位、出てきます。
一言で言うと水増しに感じました。

確かに必要な要素だという事は理解しています。
ですが、あまりにしつこい。
著者の気持ちはわかるし、テグネウのキャラ付けもわかります。
でも、しつこい。
ずっと、そう思いながら読んでいました。

そして、最後の展開。
そんなに続きが気になるわけでもないので、ここでやめてしまっても良いかな?と思えるような展開。
続編はなるべく早めに出して欲しいです、あまり間が空くとやめてしまうかもしれません。

あまり期待せずに読むと良いかと思われます。
次巻以降でまた奇跡が起きる事を期待しておきます。





以下、ネタバレ。





テグネウの能力がチート過ぎます。
後出しにもほどがあります。
最初から一体しか操作出来ないって話だったのに、それが複数体操作出来るだなんて。
ちょっと酷いと感じました。

フレミーが助かった理由も謎です。
ここはきっと次巻以降で解説が入るんだと信じています。
母の奇跡だけだと、なんでもありになってしまうため、やめて欲しいですね。
しっかりと助かった根拠を示して、母親との再会のときに説明があると良いですね。

一番きつかったのが、最後のアドレットの心情の変化。
そりゃ、何度も強くなったきっかけは愛ってのは書かれていました。
洗脳が解けたらフレミーを好きではなくなるのも納得がいきます。
ただ、そこから復讐の戦士に逆戻りなのが唐突過ぎます。
最終的にはフレミーと結ばれるのでしょうが、正直この展開は・・・。
途中で心が折れるシーンも必要なのはわかりますが、それすらも利用してやるって考えれば良かったのに。

全体的に納得がいかなかったです。
テグネウの心情描写による水増しがなく、切れ味よく進んでいたら印象も違ったのかもしれないのが悔しいです。

2015年12月5日土曜日

クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本 / 鷹野凌

寒い、でもキリッとした寒さで心地良いです。
冬が大好きなんです(*‘ω‘ *)


鷹野凌の「クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本」を読み終えました。
タイトル長い・・・

会話形式の本になります。
著作権の事が説明されています。
会話形式のため、非常にすらすらと読めるのですが、すらすらと読めるがために、結局頭に入っていませんでした。
これは私が悪いですね。

後、これも私が悪いのですが、会話形式の途中で法律の引用があるんです。
これが必要な事は重々理解しているのですが、法律の文章というのは厳密さを求めるあまり難しい。
そして、読みにくい。
つまり、法律の引用部分は読み飛ばしてしまう。
だから、頭に残っていないのかもしれません。

ですので、しっかりと読めば頭に入ると思います。

ただし注意点があります。
著作権の歴史は長いのですが、適用範囲は日々進化しています。
コピーが容易ではなかったときと、簡単に編集・コピーが出来てしまう現代では、そのまま使えない箇所もあるんでしょう。
早い話が、白黒はっきりしていない箇所が結構あるのです。
これは今後事件が起きて判例が出て初めて白黒はっきりするのでしょう。
良くも悪くも、これから面白い世界になりそうです。
そういうあやふやな箇所があるという事が知れたのは面白かったです。

本として面白いかというと、教科書みたいなものですので微妙ですが、軽く知りたいというにはいいのではないかと思いました。