涼しいを通り越して寒いので、季節感がないですね。
本当はすごしやすい季節なはずが、気温の変化が激しすぎて、体がついていってないです。
市井豊の「聴き屋の芸術学部祭」を読み終えました。
この本との出会いですが・・・、思い出せません。
おそらくですが、特徴のある東京創元社のミステリ・フロンティアの背表紙を見て手に取ったのだと思います。
それか、同じミステリ・フロンティアの他の本に書いてある広告を見たのか・・・。
まぁ、きっかけはなんであれ、面白い本に出会えたのは幸運でした。
聴き屋という人の話を聞いてばかりいる大学生が主人公の短編集です。
主人公に皆が話をしにきます。
愚痴だったり、自慢だったり、どうでもいい話だったり。
ただ、正直聴き屋だからというのがミステリに生きているか?というと微妙なのですが、どっちかというと個性豊かな登場人物たちの話が面白いんです。
事件は色々と起きます。
殺人事件だったり、日常の謎だったり、ごちゃまぜです。
とにかく色々な事件が主人公の元へ。
で、それぞれの事件がそこそこのレベルで面白いです。
決して傑作ではないのですが、会話のテンポが良いのか、くすりとしながら読めて、楽しめました。
短編集なのでキレが良いといいますか、読みやすいのです。
主人公はザ・フールというサークルに所属しています。
正直なんのサークルなのかは謎ですが、変わった人しかいないです。
舞台が芸大だからかもしれませんが、その中でも変わった人が多いという設定です。
そんな変わったメンバーたちと、どうでもいい事件を解決していく。
事件のときのやりとりが笑えるんですよ、本当にどうでもよくて。
面白かったです。
キャラ、事件、推理、テンポと良かったです。
続編もありますので、是非とも読もうと思います。
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